「知の構造化」は、細分化された科学知識に対して横断的な見取り図を示し、
社会的な視点や産業化のための 技術知識統合を合わせもった「領域の深化」
をめざす方法として、東京大学の小宮山宏総長によって唱えられました。
これは主として科学技術系の知識を前提に提唱されているものですが、知の
システムにアプローチする別の方法として、図書館・博物館・美術館・文書館
における知の組織化の手法があります。これらの機関はそれぞれ独自に、図書、
モノ、美術品、記録・文書といった「資料」の収集と組織化を通じて、知の公
開利用の機会を提供してきました。近年、これらの「資料」はデジタル情報と
して扱われるようになり、ネットワークを通じての利用も一般的になっていま
す。
このシンポジウムでは、こうした機関における知の提示法の共通点と差異を
確認しながら、「知の構造化」に貢献できるところを探ります。また、図書館、
美術館、博物館、文書館は、国家、都市、大学において知を支える機関として
中心的な位置づけに置かれるべきでありながら、日本での制度的展開が不十分
な点を明らかにし、今後のあり方についての政策的な視点を得るところまで議
論します。あわせて、専門的職員の育成や研修に関して大学がどのように貢献
できるかという点についても触れたいと思います。
共催
東京大学大学院教育学研究科生涯学習基盤経営コース
東京大学大学院人文社会系研究科文化資源学専攻
東京大学大学院情報学環・学際情報学府
日時:2007年2月17日(土)
開場:午後12時半
開演:午後1時
終了:午後5時
会場:東京大学弥生キャンパス弥生講堂(一条ホール)
一条ホールまでの地図